小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

としょかんライオン

本日は大好きな絵本を紹介します。一応このブログ、「教育」に分類されているはずですが、アクセス的には絵本について書いた回の時が多く閲覧していただけている気がするのは気のせいで気のせいでしょう(日本語)。


さて、「としょかんライオン」(ミシェル・ヌードセン作/ケビン・ホークス絵/福本友美子訳・岩崎書店)。有名な絵本なので、近隣の本屋さんにはもちろん、学校の図書室などにも置いてあるかもしれません。
最初にも書きましたが、ごん塾長、この絵本のことが大好きなのです。「大好き」としか言いようがなく。お気に入りの絵本は数あれど、さらに大好き(?)なのです。絵も、話も、何もかもが好きです。むしろ好き以外の言葉で表現ができない!(語彙力)


何度読み返してもぽわ~っと心が温かくなり、泣きたくなり、けれども最後には必ず笑顔になって本を閉じられるという…最高オブ最高な作品。1家に1冊の名著です。


月並みな言い方になりますが、絵からしてもう温かい。ぬくもりが伝わってきます。別にすべての絵本に温かみとか人の優しさとか、そういうものを求めていません。ブラックユーモアな絵本があっても良いし、冷え冷えとした、カッチコチの硬質なタッチで描かれた物語があっても構わない。何でもかんでも教訓めいた内容になる必要もなく、絵本=療育に役立つために存在するなどと主張する気も全くないです。


ですがこの絵本は、ごく自然に、さらりと「教えて」くれる。
ルールを守ることは大事だけれど、時にはそれが破られることだってある。たとえば、大事な友だちを助けるため、やむなく決まりを破ってしまうことが。
そんな時、当人は、周りの人たちはどうする?


そんなことをごく自然に語ってくれるこの絵本と共にあると、ページを開くだけで自分も登場人物たちのような優しい人になったような、なれるような、そんな錯覚すら抱かせてくれます(あくまでも錯覚ですがそれで良いのです・笑)。
じんわりと、生きていく上で大切なことを教えてくれる絵本。好きだなぁ~。
また人の優しさだけでなく、人以外の生き物の優しさとか、彼らの慈愛、彼らへの慈愛、そんなものまで描いてくれています。………読んで!!!動物好きの子も嫌いな子も、絵本に興味のない子も、いっそ本が嫌いな子も。読んでください!!!!!


…としか、言いようがない作品です。「わたる」の必読書にしようかな?(入会したら全員が読まないといけない本として強制する。最低か・笑。)
上記のことは、まぁ冗談ですが…。まずもって、図書館に行きたくなる、それだけでも本当に素敵な絵本です。
多くの子どもたち、大人の方たち、つまり全人類に読んで欲しいと思っています(笑)。


ちなみにこの絵本は、今は亡き私の母が初孫のために選んで買ってきたものだったのですが、それをあげる前に私が手に取って読んでしまい、いたく感動して、「これは誰にもやらん!これは私のもの、私の絵本だ!!」と激しく主張し(すでに良い大人)、初孫にはあげなかったという微笑ましいエピソードがあります。←
「わたる」に通ってくれる子ども達には、これからもたくさん、良い絵本を薦めたいと思っています(笑)。


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