小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

しろいうさぎとくろいうさぎ

さきほどはしょうもない呟き日記を投稿してしまいましたが、そんなほのぼのとした学習塾であるという宣伝でした(……)。


いつも教室内外に生息する、生きとし生ける物を大事にする塾長ごん。←
ここのブログで紹介させてもらう絵本も、「動物もの」が多い気がします。動物ものの絵本、大好きです。もともと絵本を見るだけでなく、子どもの頃から自分で動物のイラストを描くのも好きで、ノート1ページにつき、自分でデザインした動物を1種類ずつ描く、ということをして遊んだりもしていました。高校生以降は動物をモチーフにした絵はがきを作るのにもハマりましたね。


しかしそうやって子どもの頃から続けていると、「自分の絵のタッチ」というものが固定されてくるというかで、なかなか「こう描きたい」と思うものが自由に描けなくなります(私だけかもしれませんが)。この人の絵、いいなぁ、こういう風に描きたいなぁと思って真似しようとしても、なかなか難しかったりしますしね。


そんな中、この「しろいうさぎとくろいうさぎ」(ガース・ウイリアムズ 文・絵/まつおか きょうこ 訳/福音館書店)のタッチは真似したくてもできない、憧れの絵です。


ふさふさ!
もふもふ!


本なのに、柔らかみが伝わってくる何と温かみのある絵画でしょう。
うさぎ2匹の毛並みが実に素晴らしい。あまりの可愛さに絵本の上から撫でてしまいたくなるお子さんもきっと多いと思います。かく言う私も、子どもの頃は何度も読み返しては、うさぎさん好きーとナデナデしていましたね。


そしてこのお話、うさぎが可愛いだけでなく、物語そのものも「可愛い」。可愛いしか出てこなくて語彙貧困ですが、そうとしか言いようがありません。
ストーリーは何てこともなく、仲良しうさぎが2匹で思うさま遊ぶだけなのですが、ふとした瞬間に、黒うさぎの方が何やら思い悩んだ顔をする。その時の顔も可愛い(笑)。
で、あんまり様子がおかしいので、白うさぎがその理由を尋ねるわけですが、黒うさぎから真相を聞かされた時の白うさぎの「まんまるおめめ」がこれまた可愛い。
さらに!
今度は白うさぎが黒うさぎに向けてある意見を発するわけですが、黒うさぎもそれを受けて目がまんまるに!!この顔がこれまた可愛いのです!!


というわけで、最早可愛いしか言っていない絵本感想ですが、うさぎさん逹の表情はもちろんのこと、1つ1つの動きもセリフも、本当にとても丁寧で、だからこそ2匹のうさぎに感情移入することが容易となります。作者さんもこのうさぎ達を大事に想って描いたんだなぁというのがよく分かります。
そして最後には、大好きな相手をこのように想い合えるって素敵なことだねと素直に思うことができます。クリスマスシーズンにぴったりの1冊かと。


しかし、うちの教室では、あまりこの手のことに興味ない生徒さんが多い(?)のか、この本も誰1人借りていかないんですよね…。話の内容とかではなく、古本だからかも(汗)?やはりこれも新調すべきなのか!?…などと考えながら、今日も塾長だけが本の埃をはらう時に手に取って、「ほっこり」と眺めたりしております。いつ見ても癒されるな~。



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