小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

宿題について その1

最近、なかなかブログを更新できずに、見に来て下さっている方には申し訳ありません。
はじめ、この記事には若干気恥ずかしいタイトルがついていました…。以前に書きかけてそのままになっていたようですが、その時にパッと思い浮かんだ単語がそれだったのでしょう。
そして今の心境では、そのタイトルは没だと思いましたので(笑)、また機会があればその題名にして続きを書きます。


で、今日のこのタイトル。
一体何の話なのか?
宿題の話です(そのままですね…)。


小さな学習塾「わたる」では、よほど泣いて嫌がられたり、常軌を逸するほどキレられたりしない限りは、毎度授業後に「次回来る時までにやっておいて欲しいこと(=宿題)」を課しています。
念のため書いておきますと、これまでに「宿題を渡す」と言って、「常軌を逸するほどキレた」生徒さんはいません。嫌がる子はいますけれど、ごくごくまっとうな反応だと思ってスルーしています(ちょ)。


つまり形は個々人で差があれど、全会員さんに宿題を出しています。
約束を守れずに、宿題をやってこられない子もいます。
それでも本人の意思を確認した上で、また宿題は出します。たまにこちらから「今回はなしにする」と言ったり、本人の学習ペースを考え、「しばらく宿題は休もう」とか持ちかけることはありますが、基本的には「宿題」はあった方が良いと思っているので、出すことにしています。


世の中には宿題がなくても自ら学び、やることがいろいろあって忙しい!というお子さんもいらっしゃると思うのですが、仮にそういう生徒さんに対しても、恐らく私は「次の約束=宿題」を渡すと思います。本人から明確な理由の説明があって、その上で「要らない」と言われたら出しませんけどね。


なぜ宿題を出すのかと言いますと、一つは、教室で学んだことを「次回の授業まで」に「全部」覚えていられるか?と言ったら、よほど脳みそが特殊に出来ていない限りは無理だと思われるためです。よっぽど本人にとって面白いことだったり、インパクトのあることなら一発で覚えるものもあるでしょうが、大抵は反復しなければ忘れます。ですので、家でもう一度繰り返してもらうことによって記憶を強化してもらおうという考えです。


もちろん、学校の漢字テストのように、「これは次回出すところだから覚えてきてね」と未習の範囲を出すこともありますが、大抵の目的は「授業でやったことをおさらいしてもらうため」、或いはそれに関わる「補足事項(=これをやるとさらに授業内容の理解度が増す)をこなしてもらうため」に宿題を出すわけです。


私が昔勤めていた予備校は、大学受験を目指す高校生さんが通う所だったので、この「反復」=「復習」というのは、全てその生徒さん個々人の意思に委ねられていました。むろん、講師の先生方は「しっかり復習するように」と言って授業を終わりますが、それを忠実に守る子、守ったつもりでいるがそれは端的に言って「復習になっていない」子、全くやらない子、と三者三様であった場合、その成績の差は実に明らかでした。私が見ていた生徒さんの中で、復習を怠っていながら常に好成績をマークしていたというような人は1人もいなかったです。成績が優秀な子ほど、問題集も手広くやらずに、学校・予備校の授業内容を重視し、それとリンクする演習問題をひたすら繰り返していました。やることが手堅かったという印象です。
なるほど~、そうやって勉強すればいいのか!と、逆に教えてもらったことも少なくありません(笑)。


そんなわけで、いつも同じことばかり言っているな~と思いながらも、教室では「復習」・「おさらい」・「反復」・「最低3回は繰り返して」…これをリピートする日々です。まぁどこの塾の先生もきっとそうですよね。変わった勉強法、魔法のような成績アップ法なんてどこにもなくて、これが1番大切なのだと。
もちろん、復習の「仕方」、「タイミング」も重要なわけで、ただ繰り返せばいいというわけではないため、それこそが難しかったりもするんですけどね。ですから、復習それ自体にも「練習」が必要だよな~なんて思ったりもしています(それに基本的に面倒ですからね、復習って…)。


ところで、このような「復習」の目的とは全く関係のない(=授業の内容と全く関係ない)宿題を出すこともあります。
これが宿題を出す2つ目の理由だったりするのですが…。
字数が多くなったので、そのことについてはまた次回に持ち越したいと思います。


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