小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

「やりたいからやる」が最強

4月ももう終わりますね。
しかし、ゴールデン・ウイーク(以下GW)…って…何でしょうね。←???
子どもの頃のGWの思い出がひとつたりともないです。必死に思い出そうとしてみましたが一切浮かばない。恐らく、全国の子どもたちの多くが思うに違いない、「連休明けやだー!!」くらいは毎年絶対に思ったはずですが、そのような記憶もなく…。ごん塾長、学校行きたくない病は常時だったから、連休明けだからどうとかは関係なかったのかな??


このように年を経るごとに昔の記憶を失っていきますが、今年は29日(土)が祝日だから「えー!じゃあ1日損してるじゃん!?」と、子ども達に共感することは変わらずできました。
しかし後から思った…「損」って何だよと……何も損などしていない……言い方には気をつけなければいけません(笑)。


話は全く変わるのですが、ごん塾長、先日あるお芝居を観に行きました。
若い頃から舞台の大小問わず、よく観に行く方なのですが、コロナが始まってからは自然と通う回数も減っていました。
そのため、今回はとても久しぶりの観劇だったのですが、これがとても良かった!
今回はある史実をもとにしたお話だったのですが、多少なりフィクションを混ぜているのか、それとも本当にあったことなのか、この人物像はどこまで史実に寄り添っているのか?等々、分からないところは多々あるので、感動したお芝居だと特に、後からいろいろ調べ出すのが常です。


で、こういうことを、きっと「勉強」と…いや、こう書くと言葉はかたいですが、でも、「勉強」というのだろうなと、思ったりするのです。
自分で興味を持ったことを調べてみること、そのことについて想いを馳せること……このような行為は確実に記憶に残りますよね。そして知識となります。


あ~いやだ~勉強したくな~いとぶつくさ言いながら無理やりやらされることって……全く入らないとは言いませんが、すんなり身につきもしないじゃないですか?


そうなの!?何それ!じゃあこれはどういうこと!?
こういうことだったら面白いよね!?実際はどうなんだろ!?
……こういう興味をもとに、率先して得た情報は確実に自分の血となり肉となり…己のものとなる。うちへ通ってくる生徒さんたちにも、ぜひともこういった勉強が出来るような人になって欲しいと思っています。
それはもちろん、学校の教科でなくても良いわけです。……学校の教科だったらテストの点数にも繋がるから余計いいですけれども(本音)。


これは面白いし、自分が知りたいから、どんどん本読んだりノートにまとめたりしているよ!…そういう台詞プリーズ!!たくさんくれ!!!
…と、しみじみ思った今日この頃なのでした(最近ごん塾長、あれやれこれやればっかり言っている気がするのですもの…)。


フレデリック

久しぶりに絵本の紹介です。


と、その前に。当塾「わたる」は、教室の隅っこに小さな本棚をちまっと置いていまして、そこで特に力を入れて選出⇒置いているのが「絵本」です。
本棚にある本を1人で30冊借りたら、ごん塾長から「今のあなたに読んでもらいたい本1冊をプレゼント!」企画もやっています。
これまでに30冊レンタルを達成した人…まぁー少ない(笑)。一方で、すでに200冊以上借りて、ごん塾長から何度も本をプレゼントされている猛者もいます。


ちなみに、同じ本を何回借りてもOKで、10回借りた本は「殿堂入り」と言い、「そんなに好きなんだね…もうあげるよ」と、ごん塾長がその本を新しく買ってプレゼントするということもしております。


やはり何回も読まれてこその本。
その中でも、特にごん塾長が推したいのが絵本です。もともと文章を読むことに苦手意識のある生徒さんが多く通ううちでは、絵本を用いた読解問題にチャレンジしてもらうこともありますが、そういったことなしでも、純粋に絵に親しんだり、キャラクターを好きになったり、お話にニコニコしたり、真剣になったりしてもらえたら嬉しいと思っています。



「フレデリック」(レオ=レオニ・作/谷川俊太郎・訳/好学社)もそう思って本棚に置いた1冊ですが、まだ借りてくれた人が1人しかいない(笑)。
表紙からしてすごく可愛いのですけどねぇ。
どことなくねむそ~なのねずみのフレデリック。実際、仲間たちが冬の準備でえっさほいさと働いているのに、目をつむってじっとしている。一瞬、こやつだけ仕事をサボりおって、「アリとキリギリスか?」と思ってしまいますが、実はフレデリックもちゃーんと働いている。自分に出来ることは何かを考えて、秘かに行動(?)しているのです。


みんながみんな同じ仕事をする必要はなく、きみがそれをするならぼくはこれ、なになに…すごい!きみにはそんな才能があったんだ!?…と、仲間うちで認め合える展開が素晴らしい。ネタバレ回避で詳しくは書きませんが、フレデリックが夏の間にしていたことが分かる後半の展開は、何度読んでも大好きだと思えます。


そう、この絵本の良いところは、主人公のフレデリックの特技が分かることとあわせて、それを称賛する仲間たちの存在も!良き!!なのです。
もしもフレデリックがいたのねずみグループに、いっぴきでも「あいつは何にもしてないじゃん!ずるい!」と責める子がいたら、ああいったハッピーな結末にはならなかったことでしょう。行動がナゾな「変わり者」フレデリックに、文句も言わずにいた他ののねずみ達も喝采を浴びるべきです。
何といいますか、まぁあたたかい世界です。寒く灰色の冬が舞台の物語なのに、フレデリックが見せてくれた仄かな日の光以上にぽっかぽかな世界観。
ほんわかした絵も本当に素敵です。


ギスギスした人間関係に疲れている大人の人にもお勧めの一冊かもしれません(笑)。


「わたる」からのお知らせ

久しぶりのブログがただの《連絡事項》になってしまい、申し訳ありません。
当ホームページ上にも掲載していますが、現在、新規様の募集を停止しております。


恐らく当分空き枠は生じないと思いますが、もし入塾を希望してくださる方がいらっしゃいましたら、保護者様のみの《入会前面談》をご予約ください。
この面談を受けてくださった方から優先的に、空き枠が出来次第、当方からご連絡をさせていただきます。
その空き枠で通室が可能であれば、体験授業を受講していただきます。
体験授業後、当方から「授業報告書」をお送りいたしますので、その記載内容(=取り組むべき課題の提案と当方の指導方針)にご納得いただけましたら入会決定、となります。


一度募集停止した折、「募集再開時はこちらのブログでお知らせします」と書いていたにも関わらず、募集再開の旨を先にホームページでお知らせしたところ、ブログで告知する前に枠がうまってしまいました(ありがとうございます)。
その名の通り「小さな」学習塾で、受け入れ人数がさほど多くないのが原因です。
そのうち「中くらいの学習塾わたる」に改名できたらいいのかも…とも思いますが、やはり己の身の丈にあった運営をさせていただくのが一番かなと、今のところは考えております。
また卒業生が出て、来年度の募集が始まりましたら、よろしくお願いいたします。


それともう1つお知らせです。
こちらのブログよりも長く放置していた(……)Faceboookは、管理しきれない状態があまりにも続いてしまったため、今夏で削除することにしました(汗)。
教室の様子や写真をアップする用に取得したアカウントですが、それはHPに統一して載せればいいのかなというモノグサ思考が発動しました(それすらできるのかと…いやしなければ!汗)。
このブログだけは今後もゆるく更新しようと思っておりますので、よろしければ思い立ったとき覗きに来ていただけたらと思います。最近、教育系の面白い本を発見したので、その紹介なども載せたいと考えています!
今後とも小さな学習塾「わたる」をよろしくお願いいたします。