小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

年始のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
昨年も仕事納めにブログを…ブログを書いて年末のご挨拶をしなければ…と思いながら、気づけば年始すら大分過ぎているという…。
ナマケモノ過ぎる小さな学習塾ブログですが、今年こそ目指せ記事更新数12以上(最低月に1回は更新)を目指す所存です!頑張ります!!←…意気込んでいる割に数少な…


教室に関してですが、昨年度からずっと新規様の募集を停止しております。
来年度(4月以降)は募集再開出来るように準備いたしますので、もうしばらくお待ちいただけるとありがたく思います。いつもホームページやブログをチェックしていただき、ありがとうございます。
なお、以前にも書かせていただきましたが、募集再開の折は、すでに入会前面談をお済ませになり、枠のキャンセル待ちをして下さっている方が優先となりますので、事前にご承知おき下さい。


昨年も年はじめは子ども達に新年の抱負を聞きましたが、今年も年末の宿題シートなどを使って、2023年にやりたいことを聴いたりしています。
これも昨年と同様、どうしても多くが「勉強」に関することを書いてきます。勉強のこと限定でなんて書いてないんですけれどね。それでも1番最初に頭に浮かぶのが「勉強」になるということは、子ども達が1番出来るようになりたいことの筆頭って、やっぱり「勉強」なのでしょうかね!?
あ、その「勉強」って、好きな魚の研究を極めたいとか、リフティング100回とか、大好きな漫画をたくさん読んで漫画を描く研究をしたいとか、そういうのじゃないです。学校のテストでいい点取りたいとか成績を上げたいとか、そういう系です、念のため。だから戸惑うのですが。みんな真面目過ぎん?(それの何がいけないんじゃ)


勉強もいいけど、好きなことを極めるってことにも拘って欲しいと思う今日この頃です(学習塾の人が言うことじゃない…?)。あ、受験生は別です(笑顔)。←
何はともあれ、本年もそれら目標達成のお手伝いができるよう、尽力していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


ボキャブラリーを増やそう

油断すると、ひと月などあっという間に過ぎ去ってしまいます。ブログを!ブログを更新しなければ…!!
日々思うことはたくさんあるのですけれど、ただ思うだけで過ぎ去る日々…。


関係ない話ですが、この間子ども達と話をしていて、「ひと月」という言葉に馴染みがない!知らない!という子が結構な数いることを実感しました。
「1ヶ月(いっかげつ)」なら聞いたことがあるけど、「ひと月」なんて言わない!というような。
同様に、最近は「暦」に対する意識があまりないのか、学校が休みの「祝日」もなぜ休みなのか知らなかったり、そもそも何の日かも知らなかったりするようです。
さらに「1日」が「ついたち」、「8日」が「ようか」などはもってのほか!なんじゃそら!というような…。こうやって多くの子ども達が使わないうちに消えていく言葉もあるのかもしれない…としみじみします。それが良いとか悪いとかではなく、言葉の移り変わりが割とめまぐるしいことに年老いたごん塾長は戸惑ってしまうのです。


国語の語い問題なども、巷で売られている市販の問題集を拝見すると、よく小学生のうちに知っておきたい語彙!とかありますよね(動詞~形容詞、慣用句~外来語までいろいろある)。
すると中には、「うむむ…!?本当に全国の小学生たちって、この言葉知っている!?知っていても使っている子をとんと見かけないけれど!?」と首をかしげてしまいます。
もちろん、知っておいた方が良いと思うんですね、言葉って。多ければ多いほど良い。自分のこと、周りのこと、自分を取り巻く世界のことを説明したい!何より、自分の想いを誰かに伝えたい!となった時に、ひとつでも多くの表現方法を持っていた方が「もどかしい」気持ちを抱えずに済むでしょうから。


ただ、あまりにも数が多いので…。もしもこれらが「覚えなくではいけない」ものになったら、こりゃ~しんどくなることもあるかもなぁ、と思うのでありました。言葉は楽しく吸収していけたら良いですよね。


ところで、短い言葉って覚えやすいじゃないですか。「アホ」とか「バカ」とか「4ね!」とか…。「うざい」「だまれ」もたったの3文字だし。言いやすいからバンバン使えてしまう。でも、そういう言葉って、ごん塾長的には「言葉」ではないような…うまく言えないのですけれど、「うぎゃー!」って叫んでいるのと一緒って感じるのですよね。


相手が受け取った時にもっと豊かな?ほっこり?ほんわか~とするような言葉をたくさん身につけてもらいたい!
短い語彙だけで勝負しようとする子たちには、それらがかき消えてしまうくらいの新しい「言葉」をどんどんばしばし投げかけたい、そして実際に美しい言葉の数々を使いこなせるようになってもらいたいなぁ~、と思う、今日この頃です。


うちの教室に来るみんなは、「だからごん塾長はいつもおしゃべりなのか~!」と思っていただけるとよろしいかと思います(うまい言い訳考えた)。


悪い言葉

あまりにもブログを更新しないからでしょうか、広告が「上部」に「バーン!!」と出てきていることに今さら気がつきました…。なぜかホームページのリンクもバッテンマークが出ていますし。しかし、直す方法が分かりません(汗)。見づらかったらすみません。


そしてこのブログもずっと前に書きかけてそのままにしていたもので、「先日」などと書いていますが、大分前の出来事です。
前回のブログで子ども達には「もっとたくさんの言葉を覚えて欲しいなぁ」と書いたことから派生したお話です。


先日、車椅子の方がひとり、横断歩道の前で信号が青になるのを待っていました。
ごん塾長もその方の右側、少し離れた位置で待っていました。
待っている側とは反対の歩行者信号が点滅⇒車用の信号も黄色に変わったので、「あと少し(でこっちが青)だな」とぼんやり思っていたのですが、突然、そんなごん塾長の目前を猛烈なスピードで自転車走行するオジサマが!
もう歩行者信号は赤、車の方だって黄色なのに!?…オジサマは車椅子の方のギリギリ前(因みに歩道)も猛スピードで走り去って行ったのでした。


こ、このやろ~~~〇〇かー!!!!!


……と、ごん塾長、咄嗟に心の中で絶叫しました。良い大人なので口には出しませんでしたが……。
しかし、本当に「咄嗟に」頭を過ぎったのです、先の暴言が(敢えて伏せ字)。
ドキドキするようなびっくりなこと(怒りも含む)があると、人間はそれをごまかすため、多少なり乱暴になるのではないでしょうか…。え、そんなことない?イヤイヤイヤ…(1人ツッコミ)
少なくとも、「お気をつけあそばせ!!」などといった言葉はすぐ出てこないなぁ…と。
本当はそう出来たら良いのでしょうけれど(笑)。


そのようなことを考えていましたら、あー、咄嗟に暴言が出る子ども達もきっとこれだなぁと思ったりしました。
例えば授業前、本人にとっては苦手…というよりは最早「怖い」の域に達する課題がスケジュールに記載されていたら、「こんなのやらねえ!」となるわけです。
やったことがない未経験課題は特に抵抗が強いです。やったことがないのに、あるいはまだ数回しかやっていないのに、「こんなのクソつまんねえ!」「飽きた!」等々、強烈な拒否が炸裂することもあります。
これは課題を用意した方としては「ガーン!」となりますし、「やったことないのに〝つまんねえ〟って何故分かる!」「飽きるほどなんてやってない!」などと言い返したりもしますが、これは全く無駄な返しです。
何故って、「そういうことじゃない」わけですから、当人達にしてみたら。


でも、「何だと!!」と反応すると、「はっ!」となったり、「にやっ!」となったりするところを見るに、咄嗟に出たそれらが「悪いこと=相手にぶつけない方がいい言葉」というのは分かっているのだなというのはよくよく感じられます。まぁきっと、家でも学校でも散々指摘されているのでしょうし。


しかし、びっくりして、あるいは動揺して、「サッ!」と開けられる引き出しから取り出せる言葉が「それしかない」のだとしたら、なるほど、それを受け取った大人の側はすぐに「何だと!」と怒るのではなく、自分が「驚かせたんだな」と思い、不安や怒りを抑え込んで我慢されるよりは、そうしてアピールしてもらった方が良かったと思うべきでしょう(でもごん塾長はすぐ「何でだ!」と言い返す)。←ヲイ
もちろん本人には、「違う言葉で」その気持ちを表現して欲しいと言いますし、具体的に「こう言って欲しい」というセリフも伝えますけれどね。
ただ、大人でさえ、びっくりしたら悪い言葉が出てしまうこともあるのですから、すぐさまコラー!と言ってそれをかき消すのではなく(※ごん塾長)、「今の発言は不適切ですから、この場合は、〇〇~と言った方が受け取る側には伝わりますよ」と話せたら良いのだ!と強く思ったのでした(ごん塾長がこのように話し方をしたら、きっと皆びっくりしてドン引くだろうけれど…)。


一見悪い言葉って出しやすい(言いやすい)ので、便利っちゃー便利なのですけれど、やはり悪いものは悪いので、別の言葉が使えるなら、それに越したことはありませんよね。
そういう代替語をきちんと伝えていきたい!と日々思っています。あ、前のブログと結論が一緒。
そして、見事そうした代替語を使ってくれる子ども達を見ると、「偉いッ!」と思うと同時に、「素直~!」と感心しきりだったり。その調子で、もっともっと綺麗な言葉が飛び交う教室になるといいなあと思います。…そしてその為には、ごん塾長自身も言葉を改めなければなるまい…と猛省する今日この頃なのでした(反省して『上品なことば選び辞典』を買ったのに、全く見ていない・爆)。