小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

本年もありがとうございました。

12月の授業が全部終わったらブログを更新しよう…。新しい絵本も入れたのでその感想も…と思っているうちに、気づけばあと2日で今年も終わるところにまで差し掛かりました。


イカン!ということで、せめて締めのご挨拶を…と思い、参上いたしました。


本年も小さな学習塾「わたる」に通って下さった会員様、ご相談等でお問い合わせのメールなど下さった方、見学に来て下さった各所先生方、その他当方に関わって下さった協力者の皆さま、本年も大変お世話になりました。毎年のことですが、本当にいろいろなことがありました。そのため、まだ十二分に振り返りもできていませんが、年末年始のこの時間を使って、良かったところ、また大いに反省すべきところはして、来年に繋がる準備をしたいと考えています。
最も悔やまれる点は「研究」の部分が進められなかったことでしょうか。「上溝教育心理研究所」の「研究」の部分が疎かだったなぁと。勉強したいことがたくさんあるのに、多忙さを言い訳に、あまり前進できませんでした。来年はこちらの部分にもより力を入れていきたいです。そしてそれらの知識を、今通ってきてくれている生徒さん達に役立たせる=還元できたらと思っています!


まだまだいろいろな感染症が流行っており、油断のできない年の瀬となっていますが、皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
来年も小さな学習塾「わたる」を、どうぞよろしくお願いいたします。

新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
年始から大きな地震があり、今も大変な思いをされている方々が多くいらっしゃいます。
自分にできることは小さいですがやれることをやり、子ども達にも、今、自分たちの国で起きている出来事に鈍感とならないよう、常に周りの出来事に関心を持つよう、授業でも話をしていきたいと考えています。


昨年はこちらのブログを、一昨年と全く同じようなペースでしか更新できませんでした(有言不実行…)。
今年は…いえ今年こそはもう少し上手に時間を使い、「わたる」発信を積極的に行っていきたいです。
時間の使い方については、子ども達にも常に話していることです(例:「YouTube延々と見続けるとか、時間ドロボウに遭ってない!?」「某ゲーム、ク〇ゲー!時間の無駄!!」等、全ての子ども達を敵に回す発言を繰り返す)。←人を苛立たせる天才か?
そのようなことを話している自分が、深夜に某森へ行って、ひたすらジャージャーとお花に水をやり続けて時間を浪費していたりと、昨年は何ともダメ過ぎる1年でした。まずは身近な大人がお手本にならなければ!全く手本になどなっていないではないか!!…ということで、まずは己の身を正していきたいです(……)。


変わらず本の紹介もしていきたいです。良書にたくさん出会える1年でありたいです。
本年も小さな学習塾「わたる」―上溝教育心理研究所―を、どうぞよろしくお願い申し上げます。


https://www.wataruproject.com/

記号じゃ覚えないよ。

生徒さん達もみんな口をそろえて言いますが、私も思います。
「もう1月が終わるのか!」と…。
早い。気づくと1週間が終わっている…毎回同じことを書いている気がしますが、毎回思っていることなので、いかんともしがたく…。


しかし本当は、早い早いと言っているだけではダメですよね。
同じようで、1日1日は全く違いますしね。日々是変化。貴重な学びの時間です。ただいたずらに時を過ごさず、1分1秒を大事に生きなくては!です。
子ども達にも、「この1週間どうだった?」と訊いて、「別に」「特に変わりなし」「記憶にない」といった返答が来たら、「ちがうだろー!!」と言うようにしたいものです(人のことを言えないので、「だよねー…」と同意して言えないことが多いですが…笑)。


しかし真面目な話、日々を「何となく」過ごしていると、その時々の記憶って残りづらいですよね。
そしてそれは、学習についても言えることだと思っています。
「何となく」聴いた授業が頭に残るか?と言ったら、ほぼ残らない…。
「何となく」「機械的に」手を動かして書いた「だけ」の漢字を覚えられるか?といったら、それはやっぱり難しい。
やはり意識的に「覚えよう」という気持ちがなければ、あるいは「面白い!」「何それ!?」といった「心に引っかかるエピソード」がなければ、学びってそうそう簡単に得られないと思うのです。


少し前の話ですが、とっても「偉い!」と感心に思ったことを言った生徒さんがいました。
「わたる」では、子ども達にいろいろな言葉を知り、自分でもそれらを使えるようになってほしいと考えていますので、宿題にはよく語彙問題を出すようにしているのですが、いわゆる書字問題を多くすると嫌になってしまうと思い、問題形式は選択式(=〇するだけとか、記号で書けばOK等)にすることが多いんですね。
しかしその生徒さん、ある日、「宿題を記号制にするのはやめて欲しい」と言いました。


「記号じゃ覚えないよ。ちゃんと言葉を見て、それを自分で書いたり読んだりしないと、(自分は)覚えられないから。今度から宿題は全部書くやつにして!」


うおおおお…!!全会員さんに聞かせたい名台詞、キターッと思いました(笑)。
それはその生徒さんなりの「物の覚え方」なのでしょう。実際に対象の語句を見て、声に出して読んで、実際に書く、その方が見るだけより覚えられる、と。
その「気づき」がまずもって素晴らしくないですか? どの生徒さんも様々な学習を通して、自分にあった勉強法をそれぞれ確立していくものですが、この生徒さんはまだ小学生。「わたる」の宿題も10回とこなしていません。そのような中で、私はこういう風に勉強した方がいいと思うから、宿題もこういう風に変えて欲しい!と、きちんと言語化できた。それだけでもう、大きな大きな花丸!です!


宿題を減らしてくれ、書く問題全部なくしてくれ、いっそ宿題をなくしてくれエトセトラ…。
…といった要望もある中、砂漠の中のオアシスか!?と思ってしまいましたよ。
張りきって書く宿題を多くしよう~♪と、思っちゃいましたね。
これを見た他の会員さんも、「楽な宿題にしないでくれ!それじゃ勉強にならん!!」…と思ったら、いつでも言ってきて下さいね(笑顔)。


小さな学習塾「わたる」―上溝教育心理研究所―
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