小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

愛着ある机

前々から「どちらの方がより潔癖か」を競い合っていた生徒さん(どんな競争をしているのだ…)と話していて、その子が不意に、「俺、最近は前よりそういうの気にしなくなってきた」と言ったんですね。
「そういうの」っていうのは、(傍から見たら)何回も長時間手を洗うといったことに代表される、「汚い(と感じる)から洗わなきゃ!」という強迫観念みたいなものなのですが。


きれい好きは悪いことではないけれど、自身でも「やり過ぎじゃないか?」「大変」と思っているのにやめられないとしたら辛いですし、実際手が荒れたり、過去の私のように手の皮がズル剥けたりするので(……)、「そんなに気にしなくなった」のなら、競争相手ではあるけれど、「そりゃあ良かったねぇ」と応えました。


それにしても、その子が何故そんなことを言い出したかって、後から考えると、〝ちょっと気にし過ぎ〟な事例(=塾長)を客観的に見て、「ここまでやらなくてもいいや…」と思えたからかも?などと思ったり思わなかったり。先日も、「この教室、除菌グッズあり過ぎじゃない?あっちにもそっちにもあるし!」って言われたし…。いやこのご時世では、どこの塾さんもそんなものじゃない?とは思うのですが、どうなのでしょう。


と、そんなエピソードを、さきほど学習机にせっせと消しゴムかけしながら思い出していました。この消しゴムかけも…場合によっては「神経質」って取られるのかな?
勉強に使っている机なのだから、生徒さんの筆圧によって机が黒ずむのなんて当たり前のことです。しかし塾長ごんは、そうした痕跡を見つけるとキラン!と目が光り、授業前後に清拭や除菌と併せ、せっせと消しゴムかけをします。
ちなみに、最近の生徒さん逹はみんな机の上の消しカスをちゃんと捨ててくれるようになって嬉しいです。(※過去記事「消しゴムのカス、どうしてる?」をご参照ください。)


で、話はちょっと変わるのですが、この我が塾にある学習用机、とても気に入っています。
塾を開く際、教室の場所探しよりも、机探しの方により時間をかけました。場所ももちろん大事ですけれど、「机(と椅子)」、これを重視せねば、塾でなし!
開業が迫っている中、心は急いでいたものの、「これだ!」というものはなかなか見つけられませんでした。機能性等考えると、学校の机がベストだと思うのです、本来は。
けれどもうちの場合、学校があまり好きではない生徒さんも積極的に受け入れたいと考えていたので、塾でも学校のような机で勉強するのは「ちょっと嫌かもな」と思い、断念したんです。


他の学習塾さんが使っている机も、「良さそうならパクろう」と思っていろいろ見て回りました(笑)。しかし、余所様をディスるわけでは決してないのですが、個人的な好みとこだわりの問題として「今イチ」と感じてしまい(すみません、悪いと言っているわけではないです・汗)、その後もネットショップを見回ったり、実際に家具屋さんをはしごしたり、いろいろと見て回りました。
そして見つけたのが、もうすぐ使用1年が経とうかという、木製の正方形机(とそのセットの木製椅子)なのでした。


そう!だから塾長は潔癖なのではなく、単に思い入れがあり、愛着ある机を愛し過ぎているがあまり、毎日せっせと手入れしているに過ぎないのですね。キレイ好きとか関係なく(誰に向けての言い訳なのか)。物を大事にするというのはキホン中のキホンなのです。ここへ通ってきてくれる生徒さん逹にも、そういう気持ちが伝わるといいなぁ~と思っています……が、「うおっ、机が汚れた!拭こう!」とかやることもあるから……今のところ若干ズレた伝わり方をしているのでは疑惑が浮上していますね(自業自得)。


それにしてもひいき目なしにこの机、使えば使うほど味わいが出てきている気がします。1周年が過ぎたこれからも大活躍して欲しい。頑張って欲しい。そんなことを思って今日も嬉々として清拭する塾長なのでした。もうすぐ1周年かぁ~早いなぁ。←このこと、塾長以外誰も気にしていない


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