小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

名前の由来その2

最近、「塾の名前を考える」という、1年以上も前に書いた記事がよく読まれていることに気づき(ありがとうございます)、自分でも「どれどれ、どんなことを書いていたっけ?」と読み返してみました。


そうしましたら、塾の名前⇒「わたる」とした理由は主に3つほどありますが、今日はその1つだけを紹介し、残りの理由については追々書いていきます、とありました。
追々…って、一体いつのことなのでしょうか。ないっ。探してみてもないよっ。←率直に忘れていたと言いましょう


そういうわけで、実に今さらなのですが、塾の名前「わたる」とした理由《その2》について書いてみたいと思います。


と言っても、これは「わたる」という名前を思いついてから「そういえば〝あれ〟と同じだ」と気づいただけで、意図して同じになったわけではないので、理由と言って良いものか?という気もします。
けれども、「同じだ」と気づいたからこそ、この名前にしようと後押しされたのも事実です。
何が同じか?
……いざ書こうとすると少し恥ずかしいのですが、「わたる」は、塾長ごんが中学生だった頃に大好きだったアニメ作品のタイトル(の一部)と同じなのです(「魔神英雄伝ワタル」と言います)。


学生時代の、学校がイヤでイヤで仕方がなかった暗黒期。
敢えて「暗黒期」などと書きますが、本当に苦痛以外の何ものでもなかったもので。学校燃えてくれって思っていましたからね。念のため付け加えますが、ちゃんと誰もいない時に被害ゼロで燃えてくれという、何とも控えめな願望です(=過激ではないと言いたい)。全焼した時点で被害ゼロではないのでは…というツッコミはおやめください。当時の無力な中学生が抱いたささやかな願望です。


話が逸れるのでこれ以上は書きませんが、とにかく塾長は学校というものが嫌い、いや大嫌い、いやいっそ憎かったのです。不登校にならないのが不思議なほどでした。
そんな時、その番組はありました。
それは底抜けに明るいヒーローロボットものアニメで、週に一度、夕方の時間帯にやっていました。そう、帰宅部である塾長は夕方のアニメが見られる身分だったのです。


ロボットアニメというと、小さい男の子が見るような作品をイメージされるかもしれませんが、その作品は中高生女子にも大人気で、後に「2」が製作されたほどでした。この、いわゆる〝異世界ファンタジー〟な物語に埋没することで、その時だけは現実の嫌なことを忘れられました。アニメーションや漫画には本当にいろいろな面で助けられましたね。
そういえばここ数年、学生さん逹を中心にやたらと〝異世界転生もの〟作品が流行し続けているように感じますが、過去の私のような状況でそれらのお話を楽しんでいる子ども達も少なからずいるのかなぁ…などと、勝手に思ったりしています。


もちろん「ジャンル」うんぬんではなく、物語そのものが面白かったから夢中になったというのもあります。ただ「正義」と「悪」があって、ロボットを屈指して戦うだけではない、そこにはイキイキとした人間ドラマがありました。ファンタジーだけれど、どこか自分の生活とも繋げられて、こんな子と友だちになれたら…なんて思いもあったかもしれません。
要は暗黒期の中で僅かながらに輝いていた青春の1ページ、それが「ワタル」だったのです(そのお話の主人公の名が「ワタル」)。これは偶然とは言え、何てステキな偶然だろうか!と思いました。


自分は思うような楽しい学生生活を送れなかったけれど、「わたる」へ通ってきてくれる生徒さん逹には、「ワタル」のようにイキイキと、そして時に理不尽なことやしんどいことが起きても、くじけず毎日を過ごしてもらえたらいいなと思いますね。


余談ですが、「ワタル」も好きだったものの、あの時間帯で放送されていた作品群で塾長が最も好きだったのは、「魔道王グランゾート」というロボットものアニメでした。
…しかし、もしも〝小さな学習塾「グランゾート」〟だったら…?
ちょっと、いや、かなり笑えたかもしれません。グランゾートって何だ?グレイトゾーンみたいな感じか!?と、意味不明ながらインパクト大で注目は浴びれたかもしれませんね(いやしかし色々な意味で問題が起きそうです…笑。わたるで良かった)。



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