小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

悪い言葉

あまりにもブログを更新しないからでしょうか、広告が「上部」に「バーン!!」と出てきていることに今さら気がつきました…。なぜかホームページのリンクもバッテンマークが出ていますし。しかし、直す方法が分かりません(汗)。見づらかったらすみません。


そしてこのブログもずっと前に書きかけてそのままにしていたもので、「先日」などと書いていますが、大分前の出来事です。
前回のブログで子ども達には「もっとたくさんの言葉を覚えて欲しいなぁ」と書いたことから派生したお話です。


先日、車椅子の方がひとり、横断歩道の前で信号が青になるのを待っていました。
ごん塾長もその方の右側、少し離れた位置で待っていました。
待っている側とは反対の歩行者信号が点滅⇒車用の信号も黄色に変わったので、「あと少し(でこっちが青)だな」とぼんやり思っていたのですが、突然、そんなごん塾長の目前を猛烈なスピードで自転車走行するオジサマが!
もう歩行者信号は赤、車の方だって黄色なのに!?…オジサマは車椅子の方のギリギリ前(因みに歩道)も猛スピードで走り去って行ったのでした。


こ、このやろ~~~〇〇かー!!!!!


……と、ごん塾長、咄嗟に心の中で絶叫しました。良い大人なので口には出しませんでしたが……。
しかし、本当に「咄嗟に」頭を過ぎったのです、先の暴言が(敢えて伏せ字)。
ドキドキするようなびっくりなこと(怒りも含む)があると、人間はそれをごまかすため、多少なり乱暴になるのではないでしょうか…。え、そんなことない?イヤイヤイヤ…(1人ツッコミ)
少なくとも、「お気をつけあそばせ!!」などといった言葉はすぐ出てこないなぁ…と。
本当はそう出来たら良いのでしょうけれど(笑)。


そのようなことを考えていましたら、あー、咄嗟に暴言が出る子ども達もきっとこれだなぁと思ったりしました。
例えば授業前、本人にとっては苦手…というよりは最早「怖い」の域に達する課題がスケジュールに記載されていたら、「こんなのやらねえ!」となるわけです。
やったことがない未経験課題は特に抵抗が強いです。やったことがないのに、あるいはまだ数回しかやっていないのに、「こんなのクソつまんねえ!」「飽きた!」等々、強烈な拒否が炸裂することもあります。
これは課題を用意した方としては「ガーン!」となりますし、「やったことないのに〝つまんねえ〟って何故分かる!」「飽きるほどなんてやってない!」などと言い返したりもしますが、これは全く無駄な返しです。
何故って、「そういうことじゃない」わけですから、当人達にしてみたら。


でも、「何だと!!」と反応すると、「はっ!」となったり、「にやっ!」となったりするところを見るに、咄嗟に出たそれらが「悪いこと=相手にぶつけない方がいい言葉」というのは分かっているのだなというのはよくよく感じられます。まぁきっと、家でも学校でも散々指摘されているのでしょうし。


しかし、びっくりして、あるいは動揺して、「サッ!」と開けられる引き出しから取り出せる言葉が「それしかない」のだとしたら、なるほど、それを受け取った大人の側はすぐに「何だと!」と怒るのではなく、自分が「驚かせたんだな」と思い、不安や怒りを抑え込んで我慢されるよりは、そうしてアピールしてもらった方が良かったと思うべきでしょう(でもごん塾長はすぐ「何でだ!」と言い返す)。←ヲイ
もちろん本人には、「違う言葉で」その気持ちを表現して欲しいと言いますし、具体的に「こう言って欲しい」というセリフも伝えますけれどね。
ただ、大人でさえ、びっくりしたら悪い言葉が出てしまうこともあるのですから、すぐさまコラー!と言ってそれをかき消すのではなく(※ごん塾長)、「今の発言は不適切ですから、この場合は、〇〇~と言った方が受け取る側には伝わりますよ」と話せたら良いのだ!と強く思ったのでした(ごん塾長がこのように話し方をしたら、きっと皆びっくりしてドン引くだろうけれど…)。


一見悪い言葉って出しやすい(言いやすい)ので、便利っちゃー便利なのですけれど、やはり悪いものは悪いので、別の言葉が使えるなら、それに越したことはありませんよね。
そういう代替語をきちんと伝えていきたい!と日々思っています。あ、前のブログと結論が一緒。
そして、見事そうした代替語を使ってくれる子ども達を見ると、「偉いッ!」と思うと同時に、「素直~!」と感心しきりだったり。その調子で、もっともっと綺麗な言葉が飛び交う教室になるといいなあと思います。…そしてその為には、ごん塾長自身も言葉を改めなければなるまい…と猛省する今日この頃なのでした(反省して『上品なことば選び辞典』を買ったのに、全く見ていない・爆)。


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