小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

人それぞれの快適さ

むむむ…エアコンの調子がおかしいです。冷房をつけたはずなのに、気づくと勝手に「送風」に切り替わっている。次から次へと何らかのトラブルが起きる「わたる」ですが…この間生徒さんから、「寒いよ。クーラー効き過ぎ!」と言われたので、それを聞いたエアコン君が忖度したのでしょうか?(違)


しかし、室温は常に大体27℃近辺をキープ。教室環境は大事なので、温度計&湿度計で常にチェックしています。…如何せん、私自身の体温調節機能がどこかおかしいもので…。冬でも氷をボーリボリと食べますし、人が「寒い」と思う中でアイスノンして寝たり(ちょ…)。氷に囲まれたアラスカを、素足&サンダルで巡ったこともあります(これ言うと、大多数の人からおかしな人扱いされますが…)。


だから(?)なのか何なのか、学校やその他習い事のお教室などで、すぐ裸足になりたがるお子さんの気持ちは分かるんですよね。それは「暑がり」とはまた別種の問題ではありますが、自分にとっての快適な状態って、当たり前ですが人によって違いますし。靴や靴下が締め付けられているようで窮屈に感じたり、感触が嫌で気持ち悪い!だから脱いでいたい!と言われると、そうか~となります。…まぁ学校で裸足になって動かれると怪我が怖いですし、「裸足でいいよ」とは言えませんけれども。
ただ、授業中など、席に着いている時や、動かないシチュエーションであるなら、裸足でいることも個人的にはOKです(このあたりのことは先生それぞれにお考えがあると思うので、一概にどれが良い・悪いと言うのは難しいかもしれません)。


ちなみに「わたる」では怪我をするような物は落ちていないので、裸足でいたければそうしていて構わないのですが、もし私が生徒さんの家族だったとして、帰宅した際は玄関先で足を拭いてからでないと家に入って欲しくないです(笑)。
我ながら清掃に関してはかなり自信がありまして、「わたる」の床は決して汚くありませんが(自分ではその場で「横たわれる」とすら思っている・笑)、あくまでも靴で闊歩している場所ですからね。中と外とで全く同じ裸足というのは、それはやはり「嫌」です。


という風に、なるべくなら本人が快適な状態で日々を過ごして欲しいと思うものの、当たり前ながら、この社会において自分独りだけで生きているわけではない以上、「相手の快適さ」にも考慮しなくてはいけないな、と思うのです。


自分では裸足でいたい、その方が気持ち悪くないし、快適!だったとしても、どこでもかしこでも裸足でいたら足は汚れるわけで、もしもそのままリビングに入られたら部屋は汚れる…。それに対して家族が嫌な想いをするなら、それはやっぱり「ダメ」だろうなぁと思うのです。
同様に、学校のような公の場所において、自分がそうしたいからそうする!という想いだけで行動すると、それによって周りが困ったり嫌な想いをすることもあると考えると、そこは少しの間我慢したり、或いは大丈夫な場所・状況があるかを確認して、OKが出た所ではそうする、というような配慮が必要だろうなと(もっとも先述した通り、学校のような場所は怪我する危険性があるから、普通に裸足はダメですね)。


発達に課題のあるお子さんの場合、頭ごなしに「ダメ!」と言っても、逆に余計やってしまうこともあるので、本人の気持ちも汲み取りながら、そうする理由も含めて、ここではOK、ここでは我慢という線引きを分かりやすくしてあげると良いかもしれません(言葉だけで理解が難しいお子さんには、絵や表示などで二重、三重に伝える手段を持つと尚理解しやすいと思います)。


クーラーの体感温度の話から、何故か裸足の話になってしまいました。
ちなみに、「自分にとっての快適な状態・場所」をまだ発見できていないお子さんもきっとたくさんいると思いますし、私自身も、現在自分が理解している以上の快適空間があるかもしれないと思っています。
そういうものを探索するのって楽しい作業だと思うので、お家の中やちょっとした近所などを、誰かと一緒に探検してみるのも良いかもしれませんね。


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