小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

有名な話かと思ったら…

またお久しぶりになってしまいました…。3月が今日で終わるという衝撃的事実にボー然としているごん塾長です(誇張にあらず)。
もう1年のうち3ヶ月も終わってしまいました。早いですね。いつも言っている気もしますが。早いものは早い。


さて、そうして時の流れについて行けず、ブログもサボりがちな今日この頃ですが、最近のお話をひとつ。


この頃、教室で会う子どもたちには、唐突に、「『ヘンゼルとグレーテル』って話、知ってる?」と質問することがマイブームです。(どんなブーム)
何ということもないのですが、先だって、教室で提供しているお菓子(=休み時間や帰りに好きに取っていって良いもの)を、歩きながら食べてしまった子がいました。現在はまだコロナ禍なので、休み時間に飲食する際は一定の場所で壁の方を向いて食べるよう伝えているため、食べ歩きなんて許されません。…と、言いますか、非常時でなくてもお行儀が悪い!本人的には「休み時間が終わる!」と思い焦って、「つい」残りを口に放り込みながら、急ぎゴミ箱へ直行してしまったそうです(すでにマスクはしていたから、その点は偉かったけれど…笑)。

まぁ偶にそんなこともあるでしょう。
しかしその時は、急いだせいで、手にしていたお菓子の袋から、崩れて残っていたお菓子のクズがボロボロと通路に落ち、その跡がゴミ箱まで転々と…。


そこでごん塾長、「何じゃこりゃ~~『ヘンゼルとグレーテル』か!!」と鋭いツッコミを入れたのです。我ながら「注意」が「印象深くなる」ナイスな発言に思えました。見た瞬間、そう思いましたし。


しかし……「何ですか、それ?」。
キョトーンとする生徒。
私が何に騒いだのかは、私の指さしですぐさま気づき、「ああっ、すみませんっ!」と反省してくれたのですが、そんなことより今は「ヘンゼルとグレーテル」ですよ。(※違)


「ちょっと待って、『ヘンゼルとグレーテル』を知らないの?」
「知りません。何ですか、それ??」


え~!有名な童話ではないのか!?…と思ったものの、そういえば「わたる文庫」にもグリム童話をはじめ、日本昔話などの類いは「一寸法師」しか置いていないし(何故・笑)、塾長が子どもの頃とは違い、これらがアニメでやっているわけでもなし(後者は再放送がやっているらしいですが)。
知らない人は知らないかぁ~と思い、そこから他の子たちにも、どれだけ有名(と塾長が思っている)昔話を知っているのか?と、俄然興味がわき、思い出すたび、訊いて回るようになったのでした。


まだ聞き始めたばかりなので何とも言えない結果ではありますが、印象としては、「白雪姫」や「シンデレラ」、「赤ずきん」は割とメジャーで知られている。
一方、先の「ヘンゼルとグレーテル」や「親指姫」あたりは、小学生は知らない子がほとんどで、中高生だと、「タイトルは聞いたことがあるけど、内容は知らない」という意見が多いです。そうか~と唸ってしまいました。


別に知らなくちゃいけないってことでもないのですが、「むかしむかし、あるところに、~さんが~にすんでいました。」といった言い回しを、ごくごく自然のものとしてずっと聞いて育ったごん塾長は、そういうところで物語の始め方(書き出し方)とか、状況説明の仕方などを、自然に学んだ気がするんですよね。


今も残るこの手のお話というのは、「人に伝えやすい」ような構成になっているものが多いように感じます。そのため、物語のあらすじを「それを読んでいない人にも分かりやすく説明してみて」といった練習をする際に使える題材だと思っていました(教室では〝お話の練習〟の一環として、そうした課題を扱うこともあるので)。
そんな矢先に、「そもそもその話を知らない」ということが分かり、まずは読むところから始めないといけないのか!と、少し戸惑ったのでした。
まぁ一緒に読むところから始めてもいいんですけどね。いわゆるこの手の名作っていっぱいありますよね。よく考えると怖い内容だったりしますけれど(だって「ヘンゼル~」なんて子捨ての話ですし、魔女は残酷な殺され方しますし・汗)。


そういえば「本当は恐ろしいグリム童話」って本が以前に出版されていましたよね。今度読んでみようかと思います!(…と、思っている間にまた一ヶ月くらい経っていそうだけど…汗。)


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