小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

四月!

年度始めの四月!
今月はまだブログを1度も更新していませんでした…何たることでしょう。


新学期、特にクラス替えもなく、「何の変化もな~い」といつも通りの生徒さんもいれば、「どんなクラスになるかと緊張し過ぎて、前の夜眠れなかった…」と言う生徒さんもいて、悲喜こもごもといった風です。
分かる…分かるなー…。もちろん、後者の生徒さん達のことです。


ごん塾長は特に小学校3年、5年のクラス替えの時が「眠れなかった」ですね。
誰にでも多少なりあるかとは思うのですが、「どうしても」一緒のクラスになりたくない子が、当時のごん塾長にはいたのです…。「どうしても」ですよ?いささか酷くないですか?…と、大人の今となっては思うのですが、その時のごん塾長にとっては、まさにその子は恐怖の対象でした。


とにかくコワイ。
もう近くにいるだけでコワイ。
いつどのタイミングで怒鳴られるか全く読めない、というのもさることながら、一緒にいる時の「圧」がすごかった、同い年ながら。
別にその子は特にごん塾長にだけ怒鳴っていたわけではありません。結構その姿勢がスタンダードと言いますか、要は「どいつもこいつも、かかってこいやあ!」という感じで、男子だろうが女子だろうが、ちょっと自分の気に触ることを言ったりやったりした子には容赦がない、そんなタイプでした。ものスゴイつり目で、ガガガーと棘のような言葉を浴びせかける!マシンガンのように!そして迫る!(距離が近い)
しかし、それもみんなにやっていたと思えば、人に対する扱いが平等だったとも言えます。


だって、世のいじめっ子って、人を選びません?
あと、集団で1人を攻める。
あの子には言わないけれど、この子には強く当たる!
みんなであいつ無視しよーぜ!と周りを先導してターゲットを孤立させる。
それが理不尽ないじめっ子のパターンではないかと思われます。


しかし違うのです、その子は。例え自分一人だろうが、言うことは言うし、怒鳴る時は怒鳴るのです。
ムム…あの当時はもの凄く怖かったけれど、今になって冷静にこう書いていくと、そんなにイヤな子ではないではないか!?と、なるような、ならないような…。←
いやでも本当、どちらかというと、その子と関わらないようにスラ~っとうまく逃げることができたり、物を頻繁にあげてやたらと機嫌を取るのが上手だった子の方が、今にして思うとモヤモヤします(ジェラシーとも言う・笑)。


まぁ何はともあれ、ごん塾長はその子とだけは同じクラスになりたくない!と、新学期の前の日に必死にお祈りするような、そんなちっちゃ~い子どもでした。
全国各地でそのような思いをしているお子さんは、今も昔もそんなに変わらず存在しているものなのかなぁ。


しかしその子。本当に、周囲からも「コワイ人」で通って恐れられていましたけれど、高学年の頃には人が変わったように、すっかり落ち着いたんですよね。あの凄まじい低学年の頃と、5年生になるまでの間に一体何があったのかは、クラスが違っていたので分かりませんが…、とにかく「顔」が変わりました。つり目じゃなくなったし、声もキンキンと張らなくなったし、早口でもなくなったので、受け手のこちらも落ち着いて話を聴くことができるようになったのです。


え?クラスが違うのに何で話しているのかって?
よく分からんのですが、クラスが違ってもしょっちゅう声をかけられていたのですよ(笑)。今にして思うと、向こうはこちらのことを何とも思っていなかったというか、普通に「元クラスメイト」として友だち認定してくれていたのかもしれません。
しょっちゅう怒られていた身としては、嫌われているというか、敵視されているなんて思って怯えていましたけれど。


何が言いたいのか分からない日記になりかけてきましたが、要は、人って変われるし、この人はイヤな人だ!きっと私を悪く思っている!等々、ネガティブな方向に決めつけても、実際そうかもしれないし(笑)、しかし違うかもしれない…というお話です。
子どもの時分にはなかなか理解できないことですけれどね。
全国の学校嫌いの子ども達が、新しい学年、新しい学校で、素敵な出会いを得られたら良いなと思います。


×

非ログインユーザーとして返信する