小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

先生が言ってはいけないこと

毎月同じことを書いている気がしますが、今月はまだ1度もブログを更新していませんでした…。あつあつのピザを食べた際、口の中を火傷し、以降、飲食するたび激痛が走り、話す時ですら何やら痛い…と、この間は授業中、顔は平静だったり笑ったりしていても、心では痛みにのたうち回っておりました。そう、だからブログが書けなかったのです!
……サボリの言い訳とは何と見苦しいことでしょう…火傷の件は本当ですけれども。※しかしのたうち回るほどではない。


話は変わりまして、大分前に書いたブログも読んでいただけているようで嬉しいです。
その記事は「先生がしてはいけないこと」というものですが、あの時は読ませていただいた本に書いてあったことを紹介しただけですので、今回は自身の戒めとして、「ついつい言ってしまうけれど、本来なら使いたくない、むしろ言ってはダメだと思っている言葉」について書いてみたいと思います。


ただ、どんな言葉も、その時の状況により使って良いと思われる場合はありますし、むしろ敢えて使う時もあります。ですから一概に「これがダメ!」ということではないのですが。ごん塾長の場合、大抵「ダメでしょう」という時に使っていることが多いもので…。
「あっ、また言ってしまった!」と思っても時すでに遅しなことが多いもので…。
ここに書いておき、改めて自分に対して意識づけしたいと思います。


では、発表します。「それは言ったらダメでしょうワード」ベスト3!


早く早く~!
なんで?
ダメに決まってるじゃん。


まさに上記は、「ダメに決まって」いるワードベスト3だと思っています。
3大ダメダメ言葉と言っても過言ではない気すらしますね。他にもいろいろあるはありますけれど、パッと思い浮かぶ代表的な言葉と言えばこれかなぁと。


最初の「早く早く~」は、一向に事を始めてくれない生徒さんに「ほらほら!」「ハリーアップ!!」と同じ意味合いで使ってしまいます。普段から宿題は「ゆっくり」やるよう百億回くらい伝えているくせに、授業になると、80分が光の速さのように感じてしまい、ついつい急かしてしまうのです。「おいぃ~!これは時間との闘いなんだよ!」とかもすぐ言ってしまいます。乱暴過ぎます。反省です。


2つ目の「なんで?」は、単純に言われた意味が分からなかったり、こちらにとって「それはありえん…(汗)」と感じたときに、なぜそんなことを言うのかと疑問で、率直にそう聞き返してしまうのですが、これもぶっきらぼうでよくない言い方だなと、言った後に思います(遅)。そして反省したならもう使わなければいいのに、ついつい使ってしまいます。


子どもさんがよく使う「なぜなぜなんで」言葉は、個人的には大好きで、むしろどんどん訊いてくれ!!と思っているのですが、大人が使う「なんで?」は、これとはぜんぜん心象が違いますよね。上手く言えないのですが、「責めている」響きが強いように感じます。
仮に疑問に思ったことがあるなら、その内容自体を言語化し、「~っていうのは~ってこと?」などと変換してたずね返す方が親切ですし、相手にも伝わりやすいと思うのです。
要は、「なんで?」では言葉が足りな過ぎる=良くないワードだと、個人的には思います。


最後の「ダメに決まってるじゃん。」は…(笑)。ばっさり断じてしまっているのが、もう完全にアウトだなと。
例えば、「先生、この課題はやりたくありません。やらなくていいですか?」と言われた時にその理由も聴かずに先の言葉を使ったら子どもはショックを受けますよね。
また、「先生、このプリントの内容はむかつくんで、ビリビリに破いていいですか」と言われて先の言葉を使っても、やっぱり子どもに不満は残ると思うわけです(実際そんなシチュエーションはめったにありませんが…)。←ないとは言わない(笑)。


大人側からしたら「ダメに決まっている」ということが、子ども側からしたら何が「ダメに決まっている」のか「分からない」場合は往々にしてあります。それなのに、まず先に「ダメ」を言ってしまうのは良くないですよね。
……でも!
大人(私)は咄嗟にそれを使ってしまう(爆)。
「ダメ」という言葉自体をあまり使いたくないと頭では思っている、それなのに使ってしまう!!これは子どもさんと関わる大人にはよくあるジレンマかもしれませんね。
……あ、でも、無茶なことは無茶だと教えてあげないといけませんので、「ダメ」と言うことが全面的に「ダメ」という意味ではないですよ(ややこしい)。


ただ何にしても、最初に「ダメと決まってる」と言ってしまうのは、相手からの働きかけに対して問答無用に弾き返す冷徹な印象がつきまとうので、まずは「その言葉、受け取りましたよ」のシグナルを出すことが大切だと思う…という、そういうお話でした。
でも、言っちゃっているけど。←
いやいや、なるべく言わないように心がけます。


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