掃除をさせたい!
今日も今日とて「わたる」で床掃除に精を出しています。「暇なのか?」などと言わないで下さい。このモップがけは「気分転換に最適」ということに気づいたのです。ゴッシゴッシ!モッキュモッキュ!(という音がしている気がする)モップがけをしていると、何やらその感触が気持ち良いし、「あ、そうだ!ホームページにはあの項目を付け足そう!」とか、「新しいリーフレットやちらしのデザインはあれにしよう!」等、いろいろアイディアがわいてくるのです。
何というか、さすがは〇スキンさんだなと。先だって、突然飛び込み営業の方が現れて、「当社の新商品であるこのモップを置かせて欲しい」と仰います。もう掃除用のモップは買ってあるし、何より「今うち、余分なお金がないんで、普通に無理です」とお断りしたところ、2週間だけ無料お試しで置いてもらうだけなんで!と。2週間置いたところで買わないものは買わないし、要らないとしか言えません。それでも、「タダですから!ちょっと試すだけですから!」って……営業の方はスゴイ。
で、置いていかれた某ダ〇〇〇さんのモップ。
…………使い勝手が良い!!!!!
そりゃ~勧めるわけだ。自信ありだったのですね、さすがは専門業者さん。感動すら覚えました。別に〇〇〇〇さんの回し者ではありません(今さら全伏せ字にする意味とは)。
はじめに買った安いモップとは明らかに違うのですよ。何だろう、柄の長さに変わりはないし、別に安物モップくんだって、ゴミを集めることに何ら不自由は感じません。
でもね、先述した通り、使っている時の「感覚」が違うのです。ゴッシゴッシ!モッキュモッキュ!とピカピカに「磨いている感」、「ゴミがとれている感」、これが堪らなくある。まぁこんな風に絶賛してみても結局買いはしないのですが(え)、あの営業さんがこのモップを回収に来たら、この間の掃除がとても楽しかったと、お礼の気持ちを伝えようと思います。そして1年後くらいにまた来て欲しいとお願いしよう…もしその時にお金の余裕ができていたら買うからと(笑)。
で、掃除です。掃除しない子、いますよね~。何としてもしない子。学級に1人、2人いませんか。みんなが床拭きなり、机運ぶなり、廊下を掃くなり、それぞれの分担に散ってその役割を果たしている時に、ウロウロ、チョロチョロ、先生の視界に入らないように逃げまくったりして。何と言いますか、「掃除なんて意地でもしない」という信念すら感じる掃除サボりの常習犯。
真面目な子なんかは、もうそんな「ずるい奴」は我慢ならないから、先生―!〇〇くんが何度言っても掃除してくれないー!何なのー!キーッ!…と、ストレスをためる。責任感ある女子の班長さんなんか、いっそ涙目になったりして。可哀想としか言えません。
学級内で掃除をしない子にはどうしたらよいか?
そういう悩みを持つ先生や真面目な子って、日本にきっといっぱいいる。なぜって、ちょっとググっただけでも、その悩みに対する提案が結構見受けられるから。
しつこく繰り返し指導するしかない!に始まり(笑)、掃除のやり方を、まずは先生がやって見せる、「きれいにしなさい」ではなく「ちり一つ落ちていない状態にしなさい」と具体的に指示する、範囲を指定して「3回拭く」等数をあげる、学級全体を「掃除する雰囲気」に持っていく=やらない子を少数派にして、やらざるを得ないような状況にする等々…。
モデルを示す、数や具体的指示を出すって、定番ですがグッドアイディアですよね。あ、最初が肝心だから、掃除に関しては絶対厳しく指導する!と、4月の段階ではっきり宣言するのが良いというアドバイスもありましたよ。そのタイミングを逃したらどうすれば…という問題はあれど、サボりの現場を前にいきなり叱り飛ばすよりも、掃除に関して先生は絶対に容赦しないと、あらかじめ伝えておくことって大切ですね。「前振り」って、特に、発達に特性あるお子さんに対しては、何に対しても重要ですから。
机や椅子をズルズル引きずっていたり、適当にほうきを動かすだけで全然ゴミが集まっていないクラスなんかを目にする機会があると、あ~ここは先生が最初に掃除の仕方を指導しなかったんだなぁ…とどうしても思ってしまいます。
逆に、「ほうき隊」が結成されていて、その後を「床拭き隊」が列を成して動いていたり、机は2人、椅子は1人で運ぶなどということが目に見えて「ルール化」されているクラスは、床にも机を置く位置が分かるテープが貼ってあったり、ぞうきんもきちんとかけてあったりで、あ~、ここの先生は、教室環境への意識が高いのだなと感じます。
小学生のうちに掃除の仕方を会得するのって大事ですよね。ぞうきんの絞り方、ほうきの使い方なんて一生使える知識ですもん。ぶっちゃけ、古文の「竹取物語」をスラスラ解読できるより、掃除のやり方をマスターしていた方が社会に出たとき重宝されると思いますし(古文を否定しているわけではありません、今ぱっと思いついて…すみません古文の先生)。
ところで、掃除のやり方も知っているし、係の仕事はするものだという「常識」も分かっているのに、何としてもやらない子もこの世には存在する多分…。先ほど書いた「意地でもやらない」みたいなタイプの子。
そういう子に理由を聞くと、シンプルに「めんどくさい」とか、「別に、やりたくねーから」等、投げやりな解答をする子、理由自体、無言を貫き答えない子もいるしで、様々です。決まり悪いから黙っているのか、掃除しない理由を言語化できないからか、それはその子によって違うでしょうが。みんながやっていることを自分もやったところで「目立てない」し、それは特別なことでも何でもないからやらない、というのもあるかもしれない。承認欲求が強いというか、俺様「だけ」が活躍し、輝ける場を求めているので、「みんなでやること」に価値を見出せないというか。
掃除なんてな~!みんなやりたくないのにやってんだよ!面倒なもんなんだよ!そこで自分だけやりたくないからやらないなんて我がままが通るわけないだろ!?我慢を覚えろ、それが社会で生きるってことなんだ!
……って言いたくなる先生、いると思う。でもそんな正論的「お説教」、サボりの常習君なら序盤の段階で右から左、いっそ幽体離脱するから、真っ赤になって怒るだけ虚しい…。で、「あいつはもうしょーがない、知らん!」ってなって、義務教育9年間、まるっと掃除しないで卒業、なんてパターンも、もしかしたらあるのかも…?
けどそんな子も、数年後、例えば独り暮らしの部屋に初めて彼女(彼氏)を招き入れるなんてイベントが発生したら、せっせと掃除するんですかね(笑)?まぁ掃除はそんなに甘くないし、掃除経験ない人がいざやろうとしたって上手くできるわけないから、結局片付けられなくて「もういいや!」ってなって、で、フラれるだろうな(失礼過ぎる妄想)。
大体にして、いくら何らかの事情があったとしても、言語上は「面倒」とだけ主張して、周りの忠告もシカト、自分のしたいことだけして大人になってしまった子が、周りに受け入れてもらえるような存在になれるだろうか…。
てことは、やっぱり掃除のやり方くらい伝授したいし、私が今回快感を覚えたような気持ちの良いモップだってこの世にはある(笑)ことを教えたいし、掃除をする利点、楽しさにも気づかせたいし、「スッキリ」な感覚を経験させたい。だから教える側が「もう知らん!」と言ってはいけない。諦めたらそこで試合終了だから。
掃除を「やらない」「やだ」と言っている子それぞれに、きっと何らかの理由と想いはある。その気持ちに想いを馳せつつ、でも、掃除の仕方は絶対教える。少なくともその意思は示し続けるという覚悟が、先生の側には必要なのかもしれません。
快感のモップがけから思わぬ話に発展してしまいました。学校の先生って本当にしんどい仕事。いつも本当にお疲れ様です。