うそ? ほんとう?
8月も終わろうとしていますが、毎日暑いですね…。塾長ごんには草花の声が聞こえるという特殊スキルがあるので(嘘)、いつも朝と夜の庭の水やりを「面倒だな~サボりたいな~」と思ってもサボれません。彼らの「ヲイ喉が乾いたぞ、水を寄越せ」というプレッシャーに負けるため。昨日は帰りが遅かったので、ほぼ真っ暗な状態でホースを持ち、ジャージャーと水をやっていたら、大量に蚊に刺されました。みんな必死に生きています。←?
8月最後のブログがこんなふざけた内容でいいのか?という感じですが、暑いと判断能力が…。この間も、炎天下をマスク姿で歩いていたらふらふらしてしまい、これはイカン!とコンビニへ逃げ込んだら、今度はその温度差で倒れそうになりました。惰弱です。気をつけないといけませんね。
そんなことから、昔、よく貧血で倒れていたクラスメイトのことを思い出しました。小学校の同級生なのですが、私自身はそんなに仲が良い方ではなく、クラスみんなで遊ぼうとなった時だけ遊ぶくらいの、ちょっと遠い間柄でした。
でも、何となく、塾長はその子のことが怖かった。別に何をされたこともありません。どちらかというと、たまに話す時は優しかった印象すらあります。その子は基本的に、女の子には優しかったんですね。で、男子にはキツイ(笑)。いますよね?そういう姉御肌みたいな女の子。リーダーシップを取るタイプではないですが、男子にからかわれている女子がいたら、自分が倍怒るようなところが、その子にはありました。
そんな良い子をなぜ怖い?と思うかもしれませんが、キレ方が怖かった(笑)。
結構沸点低いというか、何かというとキレていた。他人に感情移入しやすかったのかもしれません。仲良しの子が誰かに泣かされると、椅子をぶん投げたり蹴っ飛ばしたりしてキレる!やたら「キーッ!」となったり、かんしゃくが止まらない!いうような姿も何度となく見ました。そんなこんなで、多分なのですが、小心者のごん塾長は、「この人を怒らせてはいけない…」ということは、遠目で眺めながら思っていたと予想します。
でもそんな風に一見気の強そうな彼女が、実に頻繁に倒れるわけです。大体授業中に。何の前触れもなくバタッと倒れる。
で、普通ならクラスメイトはみんな「大丈夫!?」とか、「どうしたの!?」と心配しますよね?大騒ぎになりますよね、そんな急に倒れられたら。
しかし微かな記憶では、そんな雰囲気にはならなかった。
どちらかというと「またか」「出た~、得意の仮病!」といったような、ひどく冷たい空気が流れていたと思います。
実際、陰口を叩かれているのも聞いたことがあります。「自分の都合が悪いときや、注目を浴びたい時に、あの子はわざと具合を悪くしてみせる」と。「周りから同情を引こうとしている」のだとも…。
あの度重なる体調不良が本人言うところの「貧血」によるものだったのか、それともクラスの何人かが責めていたような「仮病」だったのか、それは今もって分かりません。
でも、私自身も、彼女が授業中に倒れても、あまり騒いだ記憶はないので、周りと同じように思っていたかもしれません。少なくとも、その状況に慣れきっていて、驚くことがなくなっていた。慣れって怖いですね。心配すべきところで心配できなくなる。それは本当に恐ろしいことだと、今は思えるのですが…。
オオカミ少年みたいに、あれが嘘で、あの子がそういう嘘ばかりつくから周りから信用されなくなったってオチなら、それはそれで良い。本当に具合が悪かったってことより百倍良いです。授業中に倒れた場合は、先生もいるし、すぐに保健室へ行くなど対処してもらえるから良いけれど、もしも大人のいないところでああいうことが起きて、でも、みんなが「どうせ嘘だから」と放置して、本当に具合が悪かったとしたら?…考えると、ぞっとします。
嘘だろうが本当だろうが、目の前の子が「具合が悪い」と倒れたなら、「大丈夫!?」と本気で心配してあげる、すぐに駆け寄る、それが正解だと思うのです。
仮にそれが嘘だったとしても、そうしたくなるようなことがあったから、その子は倒れたフリをするのだろうし、それなら、その子にとってそれは「本当に具合が悪い」とも言えるのであり、結局嘘じゃないんですよ。
あの頃の自分にそんな理屈は分からないでしょうが、遠目で「また倒れた…」と眺めているだけだった自分はダメだったと思いますね。「嘘つき」とまでは言わなかったけれど、そう言って茶化したり悪口を言う男子たちと大差ないですもん、黙って見ているだけだったのだから。
まぁそもそも小学生の頃の自分がよく仮病を使って保健室へ行っていたので、授業中に具合が悪いと訴える子は大抵「仮病か?」という思考回路になっていたというのもあるんですけどね(笑)。←笑いではない
「調子が悪い」と訴える人には、いつでも本気で心配の声をかけてあげられる人でいたいものです。