小さな学習塾「わたる」~子ども達の自立と向き合う~

ADHDやLD、自閉症スペクトラム、アスペルガー等、生来より何らかの学びづらさを持つ子ども達の学習・生活支援を行う小さな学び舎「わたる」。その塾を経営するきつねが日々のことをぽつぽつ呟くブログです。

まったくやる気が起きないとき

もう寝るしかない。
この結論をもって今日のブログは終わり…となったら、さすがにひどすぎる雑さなのですが、実際やる気が出ない時に何かしようとしても無理なのです。


そりゃ「どうしてもやらねばならない」時もあるわけで、そのような時には必要に迫られて無理矢理やることは多々ありますけども。
やる気があるとかないとか?そんなこと関係ない、やらなきゃダメなんだ!やれー!!…と言った、いっそ追い込まれた状況で身体を動かしている人、きっと世の中にたくさんいますよね。皆様いつもお疲れ様です。


かなり昔の話ですが、大学受験のための予備校で進路相談の仕事をしていたことがあり、そこで受験生に対し「効率よく勉強するには」「集中するための方法」といったガイダンスをやっていたんですね。


つまり、「やる気を出して勉強するにはどうしたらいいか」って話です。


そのガイダンスは自分が勝手に話すのではなく、予備校が用意したマニュアルがあるので、それを紹介するのが仕事です。もちろん、話し方や盛り上げるためのリアクションなんかは自分で工夫しますが、「話す内容」があらかじめ用意されているってラクですよ(笑)。
そして、長年多くの受験生を見てきた予備校なだけあって、有名講師による分かりやすい授業とか、学習方法の伝授といったことのみならず、そうしたメンタル面フォローの対案も結構持っているわけです。「私も高校生の時にこういう話が聞きたかったよ」と思いました。
とはいえ、大人になった今とて、そういうことを知っておくのは無駄ではない。というか、大人になった今の方が、どちらかというと集中したり、やる気を出したい時は多くなった気がする!


というわけで、遙か昔に生徒たちへ伝えたそのマニュアルの内容を必死になって思い起こそうとするわけですが、思い起こさずとも覚えていることに「15~20分間、とりあえず寝る」というものがありました。
勿論、目覚ましはかけます。必要に応じて数は自己調整(私なら3個はいるかな…)。
20分なんて、ちょうど深い眠りに落ちかけていそうな頃合いで、下手したら朝まで起きませんよ。そんな危険性がある人は、その深い眠りに落ちる前の10~15分でやめておいた方がいいってことでしょうか。そこらへんは記憶が曖昧です。


眠かったり疲れていたり、明らか「集中できていない」と自分でも分かっているのに、だらだら机に向かっていても仕方がない。だったら思い切ってちょっとでも寝てしまった方がさっぱりするし、意外に目も冴えるもんだ!…というようなことが書いてあった気がします。…あの頃は「へー!そうなんだー!」と思ったのですが、今の私は無理かも。ずっと寝ちゃうかも…という気がしないでもありません。鉄の意志がないと…(笑)。とはいえ、「これ結構使えるよ!」と言っていた子も割といました。みんな偉いなぁ~。


同じく、頭がしゃっきりする!というものに、「風呂上がり、足先に水をかけて出る」というのがありました。これは私自身、時々やります。しゃっきりするかはともかく、単純に気持ちが良いです。冷え性な人はダメかな…。
また、これは違う媒体で書かれていたことですが、同じ風呂繋がりで、「浴槽に入っている時は電気を真っ暗にして目を閉じて神経を集中させる」というのもありましたね。…真っ暗な風呂でこけたらどうするんだというツッコミもなくはないですが、脱衣所に電気がついていれば真っ暗ってことはないかな?


その他、場所を「机」に限定しない。
例えば狭いところへ行く(猫・笑?)。
覚えることは歩きながら声に出して読む。
「希望大学に受かった時の自分」を想像して奮起する(こういうの好き・笑)。
タイマーをセットして短時間(例えば10分×3セット)設定して繰り返す…等々。


私も一時期、学習机と壁の間にわざと少しの隙間を作り、その間に座って勉強したことがあります。発達に特性を持つお子さんの中にも、狭いところや壁に守られているところが安心で好きというタイプの子がいますけれど、あんまり広いと気が散ってしまうし落ち着かないというのは、結構多くの人が感じる事柄なのかもしれませんね。


さらには飲み物を飲む、今日やることを口に出して自分或いは家族に聞かせる、誰かと一緒に勉強する(これが1番良い気がする)…アイディアって本当にいっぱいありますね。
だからこそ、自分にとって「何が一番向いているか?」を探るのは大変なわけですが。そもそもやる気がしないのに無理矢理やる気を出さなきゃいけないって時点で試練。それが「自分のため」にやらなきゃいけないことと分かってはいても、できない時はできない。いっそ「誰かのため」の方がやる気が出るのかも?これも人によりますかね。


因みに私の場合は、何をどうやってもダメな時はとりあえず寝ます。冒頭に書いた通りです。そして己をリセット。15~20分とかじゃないですよ、普通に「おやすみなさい」の勢いで寝ます。今日の私はダメ人間だったけど、明日は違うかもしれない、だから明日に先延ばす!(1番ダメな人のパターンではないか…)
明日に先延ばしできないものに関しては徹夜しますが…そしてこれも計画性なしのダメ人間の所業ですが…。
「今日できることを明日に延ばすな」という名言、大好きなのに、分かっていてもできない。できない自分に自己嫌悪…負のスパイラルに突入…って、それが最も避けたい事項。
ですから、仮に「寝る」→「リセット」でも切り替えができず、こういう「今日もダメ人間だった」ということがいよいよ続いたら、最終的には人の助けを借りますね。縛られた環境で監視されてでもやるみたいな状況に身を置く(笑)。
受験塾へ通う子ども達の中にも、そういう理由で通う子もきっと多いでしょう。家にいたら全くちっとも勉強しない、できないから、違う場所へ行って無理矢理でも勉強する機会を作るのだ、と。


皆さんは「やる気を出さないといけないとき」にどうやってやる気を出しているのでしょうか。やっぱり10人いたら10人、そのやり方はきっと違うものなのでしょうね。


×

非ログインユーザーとして返信する