みんな大好き! カーペット
前の記事の書き出しと似せたタイトルにしてみました。
「みんな」というと語弊があるように感じますが…。まぁ、大体「みんな」好きだと思っています。
少なくとも、「忌々しいからなくしてくれ!!」と言われたことはありません。
この「カーペット」とは、「わたる」の教室内に敷いているものです。
休み時間、授業で疲弊しきって心身共にぐったりとなった人々がダイブする場所…。
ふわふわクッションもあるので、それを頭に敷くなり抱きしめるなりしてもらっても良い。
寝そべらず、そこでゲームをしたり、バランスボールを使ってゴロゴロ転がったり、ミニバスケットボールでシュートを決めて遊んでいても良いです。そこでの過ごし方は様々、要は、勉強スペースとは別の、「ちょっと気持ちをリセットしよう」空間ですね。
※ただし、タイマーがなったら「後腐れなく撤収」というのは大切なお約束。
このカーペット、普段はごん塾長が清拭したりお掃除しているのですが、年に2回、クリーニングに出します。夏と冬、大きな休みがある時ですね。なるべく教室を閉じている間に仕上げてもらいたいと思ってそうしているのですが、カーペットは大きいので、1週間やそこらでは帰ってきません。
そのため、カーペットくん不在時、その空間は「自習部屋」に様変わりします。机と椅子を置いて、勉強できるようにするわけですが、誰も座りません(爆)。※うそ、ひとりだけ座ったわ(笑)。
で、今回は夏季休暇が遅かったもので、8月の下旬にクリーニングに出したのですが、戻ってくるのが「10月」と言われたもので、心の目玉が飛び出ました。
えええ…1か月以上も返ってこないの!?…まぁごん塾長は別に構わないけれど、みんなはどう思うだろうか…まぁいいか…?となりつつ(ちなみに、新しいカーペットを買って敷いておこうとかいう考えはないです)。←←←
大体の反応は、「あ、ないじゃん」「え~ないの~。まぁいいけど」という感じで、平静に受けとめられました。本当に興味がない人の中には、なくなっていることに気づかない、というパターンもありました。まぁこのスペース、使うとしても休み時間の10分と、あとは授業後に先生が親御さんと話す間の、少しの時間くらいですしね。
ところがある時、入会してから初めてその様子(カーペットがない状態)を目にした生徒さんが、「ない!カーペットがない!」と衝撃を受けたのです。
カーペットで癒されることが最大の楽しみだったそうで、「休み時間、俺はどこで寝ればいいんだ~!」となり…。
「いや、床で寝るわけにもいかんし、座っていなよ」と冷徹に言い渡すごん塾長に、その子は心底ガッカリ、しゅーん…となっていました。
そしてその後ぼそっと、「『わたる』唯一の良い点がなくなった…」と。
……。………。…………。
うおおおおいッ!!!…と、ツッコミを入れたのは言うまでもありません。
他にもあるでしょ!?んんん!?…と、無理やり何か言わせようかとも思いましたが、大人なのでそれはやめておきました。
しかしそんなにも必要な物だったとは…びっくりです。
ただ、よくよく考えれば、開室した時からずっと一緒のこのカーペットくんは、長いこと席にいられない生徒さんの良い逃げ場でもありました。
ついこの間も、今は中学生でカーペットには全く行かなくなった生徒さんに、「小学生の頃は何かっていうと、あっちにダイブしに行ってたたよね~」なんて話もしたりして(お兄さんになったせいか、今や始業~終業まで、ずっと席に座っています)。
結局10月を待たず、先月のうちにカーペットくんは無事帰還し、件の生徒さんは「ふわあああ~」と言いながらダイノジになって、休み時間を満喫しておりました。
まぁ確かに、ずっと同じ姿勢で勉強していたら疲れますよね。カーペットくん、偉大だ。
小さな学習塾「わたる」―上溝教育心理研究所―
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